大野英子『続・九十歳のつぶやき』──秩父困民党

ここでは、「大野英子『続・九十歳のつぶやき』──秩父困民党」 に関する記事を紹介しています。
埼玉の大野英子さんが出版された『続・九十歳のつぶやき』。素朴な田舎言葉に短歌を織りまぜながら、埼玉・児玉で過ごした子供時代の思い出や、治安維持法の犠牲になった兄のことを書いています。美しい草花の挿絵も大野さんの水彩作品で楽しめます。

九十歳のつぶやき
九十歳のつぶやき
九十歳のつぶやき

秩父困民党     最後の一人が撃たれたのは本庄市 児玉町

秩父小鹿野の径、山柿の大木が赤い実をつけているのをみて「秩父の風物詩ですね」というと
高田哲郎先生は「いいえ」と首を振って、
「山に隠れた困民党の残党の命を支えた柿の実です。秩父の人たちは伐れないのですよ」
高田先生のお婆様が「夫も鉄牢に入れられた。孫も哲郎(てつろう)か」と嘆かれたので哲郎(てつお)と呼び変えたとか・・・。

冬日射す 岩の翳りに困民党蜂起の碑(いしじ)ひっそりと建つ

散り散りに山に隠れし困民党の命ささえし山柿赤し


(駒草出版 2013年9月初版)

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