シュぺルヴィエル「遥かなフランス」

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遥かなフランス
                ジュール・シュぺルヴィエル 大島博光訳

わたしは遥かなフランスを
飢えた手で探し求める
はるか 遠くから
虚空のなかに探し求める

わたしは 悲しい影を
空なかに 手探りする
むかしの露


わたしはここでいくども
フランスを 見つけた
その刻みこまれた優しさは
やはり はてしもない

わが山やまを愛撫し
河の流れに手を濡らし
フランスを花で飾って
わたしの手は 行きつもどりつ

ああ も一度祖国を見たい
も一度わたしに山河を与えよ
神よ わがフランスの同胞に
勝利の冠を授けたまえ

祖国は どうなったのか
だが 雲のかなた遠く
祖国は 答えてはくれぬ
とりみだしたわが身ぶりにも

偉大なひとたちの影が
よぎって 通った
あの磨かれた大きな鏡
六角形のかたちをした鏡
            
(自筆原稿 S.K)
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