ランボオ 「黒すぐり」川──イルミナシオン

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黒すぐり川

 *てくてく歩く男──ランボオは自分のことを自ら「てくてく歩く男」pietonと呼んでいた。
 **この最後の二行は、一八七三年五月、ランボオがドゥラエに書いた手紙によって解明されよう。「これらの百姓たちといったら、なんといやらしく、愚直な怪物だろう。夕ぐれ、一杯飲むためには二里以上も行かねばならない。」

 「黒すぐり川」は、アルデンヌのモンテルメからブイヨンのあいだの谷間を流れるスモワ川をうたったものである。スモワ川は、シャルルヴィルの北方でムーズ川に合流する。ドゥラエによれば、スモワ川の水は「澄んでいて、深い淵では黒く見え、夕ぐれには菫色がかった(黒すぐり)の色に見えた」という。ランボオはよくこの谷間を歩きまわった。ブイヨンにはゴドフロワ公の城があって、中世の物見の塔がそびえていた。
 ランボオの詩は、そのイメージを獲得してきた中心として、シャルルヴィル、ロッシュ、ベルギーの一部分などのまわりを、ぐるぐるまわっているように見える。
(『流域』23号 1988年)

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