一九九〇年の神秘劇

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 一九九〇年の神秘劇
                   大島博光

二・五メートルの高御座(たかみくら)の高みで
「象徴」が ふたたび神となる
主権在民の 憲法をふみつけて

二・五メートルの高みの その下で
奴隷がしらが 万歳を三唱する
むかしの戦争の 合図のように

時代錯誤の 舞台装置や衣裳で
時代錯誤の 神秘劇茶番劇
膨大な人民の血税を濫費して

束帯黄櫨染御袍(そくたいこうぜんのごほう)や十二単(じゅうにひとえ)は
博物館の 陳列窓にこそふさわしい
荒唐無稽な 神話といっしょに

天皇制ファシズムをなつかしむやからが
むかしの夢を またぞろ夢みる
歴史から 何ひとつ学びとらずに

いったい 何を防ごうというのか
三七〇〇〇の警官たちの壁で
人民の 怨嗟の声を恐れてか

だが神話 神秘 まやかしをつらぬいて
人民はもう はっきりと見抜いている
天皇制のもとに 真の自由はないことを

天皇制のもとにあるのは 奴隷だということを

          一九九〇年十一月

(『狼煙』1号 1990年12月)


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