マヤコフスキー「最初のコミューヌ戦士たち」

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 最初のコミューヌ戦士たち
                マヤコフスキー 大島博光訳

いまもそこで あの日日を
    あの戦闘を あの名前を
想いやるひとは
    ごくまれだ
しかし 労働者の
    心は 忘れない
あの偉大な日の 聖なる思い出を
資本は
    そのとき
        若かった
煙突は
    あまり高くなかった
コミューヌ戦士たちは
    戦いの旗を掲げて
フランス人たちの
    パリの街に
貧乏人たちの心に
    希望をかき立てながら
金持ちどもを
    不安におののかせながら
生きた社会主義の
    言葉が
大地のうえに
    ほとばしり出た
ブルジョワ世界
    ぜんたいが
脂ぎった手で
    拍手喝采した
自分の憲兵たち──
    ヴェルサイユ軍が
路上を前進するのを
    見たとき
法律の条項も
    調べず
討論もせず
    審議もせず
フランスの コルチャック
    ガリフェは
コミューヌを
    銃殺刑にした
コミューヌ戦士の声は
    まったく息絶えたのか
永遠に 押し殺されたのか
それを確かめるために
    貴婦人どもは
        戦士の眼に
パラソルの先を
    突き刺した
ブルジョワどもは
    がつがつと
        コミューヌをくらって
やつらの旗で
    くちびるを拭いた
おれたちにはただ スローガンが残った
「勝利! 勝利か──
    然らずんば死を!」
ヴェルサイユ軍は パリに
    弾丸の唾を吐きかけながら
拍車を鳴らして
    出て行った
そうして ブルジョワどもの顔は
    輝き始めた
だが おれたちの「十月」がやってきた!
労働者階級は
    ずっと賢くなり
    うんとたくさんにふえている
おれたちには
    言葉や 警棒を
        かわす用意ができている
コミューヌ戦士たちは
    ごくわずかの日日を
        もちこたえることができた
おれたちは
    数世紀をもちこたえるだろう
・・・

 *この詩は、エルザ・トリオレによる仏訳より訳した。

(自筆原稿)
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