いつか行った けもの道 ─PKO法案に反対する
大島博光
いくら 羊の皮をかぶってみせようとも
狼は その鋭い牙をかくすことはできない
いくら 鳩の羽根をはおってみせようと
鷹は その鋭い爪をかくすことはできない
狼は言う 鋭い牙は牙でない 国際貢献だと
鷹は言う 鋭い爪は爪ではない 平和協力だと
それならば 鳩の憲法をふみにじってまで
なぜ 狼の道を急いでごり押しするのか?
狼は いつか行ったけもの道が忘れられない
鷹は いつか飛んだ空の道が忘れられない
だが アジアの羊 鳩 雀たちは忘れない
かつて その鋭い牙や爪に血ぬられた痛みを
かつてそれは 日本帝国主義と呼ばれた
かつてそれは 日本ファシズムと呼ばれた
いくらしくじっても失敗しても 懲りずに
狼はまた あのけもの道を行こうというのだ
だが 駆りだされて血を流すのは若者たちだ
またも 未来を奪いとられるのは若者たちだ
いつでも 羊の皮や化けの皮はかなぐり捨てる
いつでも 鳩の羽根や鳩の憲法は投げ捨てる
そして海の向うの 虎や鷲どもの言いなりに
大量虐殺や血の海に 賭けるのは許されない
平和や青空には 利権も勲章もないといって
再び 戦争に賭けるものに未来はないだろう
一九九二年七月
(『赤旗』1992.7.21)
大島博光
いくら 羊の皮をかぶってみせようとも
狼は その鋭い牙をかくすことはできない
いくら 鳩の羽根をはおってみせようと
鷹は その鋭い爪をかくすことはできない
狼は言う 鋭い牙は牙でない 国際貢献だと
鷹は言う 鋭い爪は爪ではない 平和協力だと
それならば 鳩の憲法をふみにじってまで
なぜ 狼の道を急いでごり押しするのか?
狼は いつか行ったけもの道が忘れられない
鷹は いつか飛んだ空の道が忘れられない
だが アジアの羊 鳩 雀たちは忘れない
かつて その鋭い牙や爪に血ぬられた痛みを
かつてそれは 日本帝国主義と呼ばれた
かつてそれは 日本ファシズムと呼ばれた
いくらしくじっても失敗しても 懲りずに
狼はまた あのけもの道を行こうというのだ
だが 駆りだされて血を流すのは若者たちだ
またも 未来を奪いとられるのは若者たちだ
いつでも 羊の皮や化けの皮はかなぐり捨てる
いつでも 鳩の羽根や鳩の憲法は投げ捨てる
そして海の向うの 虎や鷲どもの言いなりに
大量虐殺や血の海に 賭けるのは許されない
平和や青空には 利権も勲章もないといって
再び 戦争に賭けるものに未来はないだろう
一九九二年七月
(『赤旗』1992.7.21)
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