鼠 考

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  鼠 考
          大島博光

根腐れの国に 鼠がはびこる
国をまかなうという 金蔵(かなぐら)に
国をまもるという 国城(くにしろ)に
鼠がはびこって 国は根腐れ

でっかい鼠 ちいさい鼠
頭取の部屋に 部長室に
大臣や代議士の事務所に
お偉い鼠 エリートの鼠

鼠どもは なんでもかじる
金庫をかじる 飛行機をかじる
ダムをかじる 大地をかじる
証券をかじる 未来をかじる

かじるものが そこになければ
かじるものを 自分でつくる
職権とわる知恵をふるって
無から有を でっちあげる
 
でっかい鼠は でっかくかじる
ひと呼んでこれを 巨悪という
また欲ふかく 天下ってかじる
無数の公団や 外郭団体で
 
議会に巣くう 鼠どもは
献金というワイロをかじる
報告すれば ワイロではない
勝手な法律で ワイロをかじる
 
見返りは たんまりつけてやる
兆という血税を つぎこんでやる
根腐れの国に 鼠がはびこる
鼠がはびこって 国は根腐れ

             一九九九年一月         

(『稜線』、「大島博光詩集1995〜2003」)

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