ずっとのちのひとびとに 2

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ずっとのちんひとびとに2

ずっとのちのひとびとに
                  ギュビック/大島博光訳

   2

楽しみは おれたちには ほんのたまにしかなかった
おれたちの時代には 楽しみをもとめて
探しまわり もぎ取らねばならなかった
ひき裂かれようとする二人の恋びとたちのように

襲いかかってくる もろもろの心配苦労に
敢然と頭をあげて うち勝たねばならなかった
つかの間(ま)も 希望にしがみついていなければならなかった
考えてもくれ 貧乏はひとを迷わすものなのだ

君たちはどうするだろう 楽しみをふやし
作り出すために 君たちも闘わねばならぬだろうか
それとも ひいらぎの木がいつも緑であるように

楽しみはいつもあって もう気にもかけぬだろうか
そうだ 夢みよう その頃 世界はすばらしくなり
君たちは誇らかに生きるだろう おれたちはいないが 兄弟たち

                       一九五四年一月一七日
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