不幸の血管は透えては見えない
胸を蔽ふた夜の彼方
眼のない手は探る
埋められた岸を
蒼ざめた沼地の前
手のない唇を舐る
埋められた岸を
草を倒し石を蹴り
狼は壁を破つて跳びかかる
恐怖の背中へ
襲はれた肩の上
憎悪は首を垂れる
私の頬の上
悪夢の爪痕は残る
(掲載誌不詳)
<A5スクラップ詩集>
胸を蔽ふた夜の彼方
眼のない手は探る
埋められた岸を
蒼ざめた沼地の前
手のない唇を舐る
埋められた岸を
草を倒し石を蹴り
狼は壁を破つて跳びかかる
恐怖の背中へ
襲はれた肩の上
憎悪は首を垂れる
私の頬の上
悪夢の爪痕は残る
(掲載誌不詳)
<A5スクラップ詩集>
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