オホーツクの海にむかって叫んだ青春の日々

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大島博光記念館を訪れて       鈴木孝子

 ようやく博光氏にお逢いすることができました。新幹線をおりてバスに乗りましたら「ああ来た、来た」と胸がドキドキしました。神田橋で小林さんのおだやかな笑顔に会えました。記念館のお庭に立ちましたとき胸がつまりました。信州の山々を前にハッコウさんのお家は木の温かみをたたえて毅然ととして、やさしく訪れる人たちに両手をさし出していただいたように思いました。ハッコウさんの詩を前にして、四〇数年前に一気にもどりました。

 北海道の寒いさむい、マイナス二五〜三〇°がめずらしくない地で青年運動にめざめた私たちに勇気を与え、希望に導いてくれたのでした。指が寒さにかじかんでページをめくるのもたいへんな中で。やさしくも厳しい格調のあるひとつひとつの言葉と思いました。
 ある冬の二月、仲間たちと汽車のシュッシュッポッポの音とともに網走に行きました。流氷を少し削って紙コップに入れ、ワインをそそぎ、オホーツクの海にむかって「自由だァー」「愛だ愛だァー」と叫んでみたりしました。「自由と未来」を信んじて。私たち青年の日々に出会えたハッコウさんは私たちの宝でした。若者の心をふるわせ、決意させたのでした。

 松代の地をご案内いただき、ハッコウさんの生家につれて行っていただきました。大きな家、長くて広い縁側、土壁の蔵。まるで映画・小説の中に行ったようでした。庭や千曲川沿いを走り回り、土蔵の中でかくれんぼうをして、秘密の場所をつくったりしたに違いない、何かを見つけ、「宝もの」にし、机の中にしまったりもしたにちがいない、次からつぎと想像がふくらみました。そっと土蔵をさわってみました。あったかいナーと思いました。
 妻・静江さんにもお逢いし、知ることができましたのも幸せでした。朋光先生の「花屋のお母さん」の一文に接し、たくさんのことが一度に理解できるように思いました。「うーん」「そうかあ」「やっぱり」と、ひとりごとをつぶやきました。
 お庭には白樺がすっくりのび、美しいバラがいっぱい。白いバラに初めて出会いました。そーっとさわってみました。

「大島博光全詩集」最後の一冊と会い、胸に抱くことができました。感動しています。今、少しづつ読んで「あっ これ知ってる」「これも」と一人でさわいでいます。
 又、すぐ行きたくなっています。いつにしようかと考えたりしています。

 詩や資料を読みこみたいです。木に耳をあて水を吸いあげる音もききたいです。千曲川の水にハッコウさん、静江さん ありがとうと書きたいです。

鈴木孝子
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