おまえたちを殺す口実を 私に与えてくれ

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 おまえたちを殺す口実を 私に与えてくれ

 捕虜たちは黙ってサンチャゴにあるチリ国立競技場の指揮官の声に耳を傾けていた。一万をこえる人々が、大統領官邸の爆破以後ずっと勾留されていた。彼らのほとんど全員が、ここに来る前ずっと警察や兵舎で拷問を受けていた。
 まる一日もの間、彼らの大部分はまったく食物を支給されていないことを忘れて、彼らはアルバラド指揮官の声を聞いていた。──「おまえたちは戦争の捕虜である。おまえたちはチリ人ではなく、マルクス主義者であり、外国人なのである。よって、我々はおまえたち全員を殺すことに決めた。お気の毒ではあるが、私は喜んでそれを行うだろう。もし、おまえたちの中に、私がいくらか憐れみを感じるかもしれないなどと思うものがあったら、そんなことは考えない方がよい。この収容所を生きて出ることはできはしないのだ。
 私は評議会政府において、上官から特別の指令をうけた。私は、好きなようにお前たちを扱うことができるのだ。もし、そうしたいと思うなら殺すことさえできるのだ。私にそれを行う口実を与えてくれ。機関銃の弾が、どんな風に体を真っ二つに引き裂くか試してみたいなら、ただおまえたちの一人が動いたり、ちょっとでも怪しい態度をとりさえすればよい。それも、私が怪しいと思いさえすればよいのだ。では、おやすみ」(国立競技場から脱出した一人からの報告)
──世界平和評議会「チリ連帯ニュース」より──

<「チリ人民連帯ニュース」創刊号 1974.3.25>

国立競技場
National Stadium in Santiago used as Prison

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