パリ・コミューン 血の週間 (6)──燃えるパリ/Commune de Paris_Semaine Sanglante

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 燃えるパリ

 大蔵省が燃えているあいだにも、火の手はさらに、いたるところから上った。それらの火事は連盟兵が敵をくいとめるために放ったものもあれば、敵がコミューン戦士の拠点をつぶすために放ったものもあり、また砲撃によるものもあった。この大火について、ヴェルサイユ軍は、石油女(ペトロルーズ)が石油をかけて火をつけてまわっている、というデマをでっちあげて、パリの女たちにたいする憎悪をあおった。瓶や水差しの類をもっていた女たちは、たちどころにひっとらえられた。燃えるパリについて、リサガレは書いている。
 「炎は、衰えたかと思うと、また勢いをもりかえして、無数の窓から、めらめらと燃えあがった。セーヌ河の赤い波が、建物に照り映えて、火事はいっそうものものしく見えた。ロワイヤル街から対岸のサン・シュルピス街までは、セーヌの流れをまたいで、火の壁となっている。炎の渦は、パリの西部地区ぜんたいを蔽い、猛火からほとばしり出る炎の突風は、隣接の街区に火の粉の雨を降らせる。」
 詩人ヴェルメルシュは『放火犯人たち』のなかに歌う。

  暗く すさまじい夜どおしいっぱい パリは燃える
  空は血の色に映えて 歴史が燃える
  劇場 修道院 ホテル 館(やかた)が燃える 
  トリブーレ(1)やフルーリ(2)の輩(やから)を送り出した宮殿が
  渦巻く炎のなかに もがき もだえ
  渦巻く炎は パリのうえを蔽いただよう
  死ぬ最期まで 復讐する人民の旗のように


〈1) トリブーレ ──ルイ十二世およびフランソワ一世に仕えた道化師。
(2) フルーリ ──(一六五三〜一七四三)ルイ十五世の大臣。かれは、心ならずも、ポーランド王位継承戦争、およびオーストリア王位継承戦争に巻きこまれた。

(つづく)

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