ネルーダ「ソコッロの蜂起者たち」

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 ソコッロの蜂起者たち


(圧制者の法律を 破り棄てて
「暴君に死を」と叫んで)
わが国に 新しい種子を蒔(ま)いたのは
マニュエラ・ベルトランだった
それは ヌェヴァ・グラナダの
ソコッロの町においてだった
蜂起(ほうき)者たちは 圧制を倒そうと呼びかけて
王国を ゆさぶった

かれらは 独裁に反対し
汚れた特権に反対して 団結し
当然の権利を与えろと
要求書を ふりかぎした
かれらは 武器と石をもって団結し
民兵と女たちから成る民衆は
隊伍を組んで 意気さかんに
ボゴタとその貴族領のうえを前進した

そのとき 大司教がやってきた
「おまえたちの要求はかなえられるだろう
神の御名(みな)にかけて わしが約束する」

ふたたび 民衆が 広場に集まった

大司教は 厳(おごそ)かにミサをおこない
神にかけて 誓いをたてた

かれは民衆にとって 平和であり正義であった
かれは命令した 「さあ 武器を捨てて
みんな それぞれの家にもどるがよい」

蜂起者たちは 武器を捨てた
ボゴタの支配者たちは 大司教をよろこび迎え
いつわりのミサをとりおこなった
その背信と 裏切りとをほめたたえた
かれらは パンと権利を与えることを拒否し
首謀者たちを銃殺し
切り落した その生首を
村村に送って さらし首にした
同時に 司教の祝福を
村村に伝えることも忘れなかった
そして国じゅうで舞踏会を催した

わが国に蒔かれた
最初の重大な 種子よ
あなたがたは 敵意にみちた夜のなかで
穂のような人民の蜂起を
ひそかにうながしつづけているのだ
あなたがた 眼も見えぬ立像たちよ

(『ネルーダ詩集』──「大いなる歌──解放者たち」)
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