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ピカソ 「新古典主義の大女たち」(1)海辺をかける二人の女

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新古典主義の大女たち

 一九二〇年の夏、ピカソは南仏アンチブのジュアン・レ・パンに避暑をかねて滞在する。この地中海の海辺がすっかり気に入って、彼は毎年そこで夏休みを過し、一九四五年からはそこに居を構えて定住することになる。
 ピカソはここで、一方ではキュビスムの静物を描きながら、片方では海辺の女たちを描く。若い女たちが海辺を走ったり、踊ったり、泳いだりしている。もっとも、踊る女たちのデッサンは、その前年ピカソがディアギレフのバレー団に同行していた時から始まっていた。それらの習作からやがて「坐った二人の裸婦たち」「海辺をかける二人の女」などの大作が生まれる。地中海の太陽と汐風を浴びて、どっしりとした造形性をもった女たち。ギリシャの円柱のような太い脚と腕をもった逞しい大女たち……ピカソの新古典主義とよばれる時期の女主人公たちである。

海辺を走る女

ピカソ「海辺をかける二人の女」1922年
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