共同なべ「新しい希望」

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新しい希望
共同なべ「新しい希望」

■共同なべ「ヌエバ・エスペランサ」
 ヌエバ・エスペランサはポブラシオンのなかでもひときわ貧しい地区にあった。粗末な木造の家の裏手にまわると、裏庭に古い小屋が建てられている。共同なべはそこで活動していた。小屋の横には小さな菜園がつくられている。小屋の隅にある石造りの大きなかまどはもう使われておらず、代りにプロパンガスのコンロがあって、その上に特大のアルミなべがかけられていた。このガスコンロはイギリス政府の援助によるものである。薪の使用への規制が厳しくなったので、サンティアゴ市東部地区の共同なべすべてにイギリス大使がガスコンロを寄付したものだ。白いエプロン姿の女性二人が調理していた。ひとりは年配の婦人、もうひとりは若い母親である。
 小屋の壁には大きなポスターが貼ってあり、「ヌエバ・エスペランサ」と大きな字で書かれている。「新しい希望」という意味だ。カレンダー、ポスター、分担表なども貼られているが、キリストの「最後の晩餐」の絵がとくに目を引く。「私たちはカトリックだから」と共同なべの委員長アナさんが言う。
(高橋正明『チリ・嵐にざわめく民衆の木よ』──ポブラシオンの女たち)
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