愛する女
一九二三年
彼女は わたしのまぶたのうえに立っている
彼女の髪は わたしの髪のなかにからむ
彼女は 愛撫するわたしの手の姿をし
彼女は わたしの眼の色をしている
彼女は わたしのくらやみのなかにとけこむ
空のなかに消え入る石のように
彼女はいつも眼をひらいていて
わたしを眠らせようとはしない
光りあふれる彼女の夢は
太陽の光りをも消しさり
わたしを笑わせ 泣かせ 笑わせ
言うこともないのに わたしに口をひらかせる
<『エリュアール詩選』1956年>
一九二三年
彼女は わたしのまぶたのうえに立っている
彼女の髪は わたしの髪のなかにからむ
彼女は 愛撫するわたしの手の姿をし
彼女は わたしの眼の色をしている
彼女は わたしのくらやみのなかにとけこむ
空のなかに消え入る石のように
彼女はいつも眼をひらいていて
わたしを眠らせようとはしない
光りあふれる彼女の夢は
太陽の光りをも消しさり
わたしを笑わせ 泣かせ 笑わせ
言うこともないのに わたしに口をひらかせる
<『エリュアール詩選』1956年>
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