夜の歌
ピーエル・ガマラ/大島博光訳
蝶々はビロードだ、ビロード切れだ、
帽子もかむらず飛んでいる、飛んでいる
その大きな眼に、重そうな眼に、
白い まっ白いばらが王女に見えた。
きこえるかい、森の奥で、奥のほうで、
蛙たちがころころ、ほろほろ鳴くのが?
なんだろう、おまえをぬらすこの露は、波は、
歌っているこの小歌は、この声は?
もう夜だ、子供たちも眠っている、
栗鼠(りす)たちも眼をとじて眠っている。
蛙の子たちが、にれの木かげで、
ヴァイオリンを弾いている、道は青い。
こおろぎは裸麦のなかでのこぎりをひき、
仔狐たちは穴のなかでのどを鳴らしている、
小鳥も眠り、おまえのノートのそばで、
消しゴムや定規(じょうぎ)も眠っている・・・
<自筆原稿B>
ピーエル・ガマラ/大島博光訳
蝶々はビロードだ、ビロード切れだ、
帽子もかむらず飛んでいる、飛んでいる
その大きな眼に、重そうな眼に、
白い まっ白いばらが王女に見えた。
きこえるかい、森の奥で、奥のほうで、
蛙たちがころころ、ほろほろ鳴くのが?
なんだろう、おまえをぬらすこの露は、波は、
歌っているこの小歌は、この声は?
もう夜だ、子供たちも眠っている、
栗鼠(りす)たちも眼をとじて眠っている。
蛙の子たちが、にれの木かげで、
ヴァイオリンを弾いている、道は青い。
こおろぎは裸麦のなかでのこぎりをひき、
仔狐たちは穴のなかでのどを鳴らしている、
小鳥も眠り、おまえのノートのそばで、
消しゴムや定規(じょうぎ)も眠っている・・・
<自筆原稿B>
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