ピーエル・ガマラ「金髪の人形のための子守歌」

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 金髪の人形のための子守歌
               ピーエル・ガマラ/大島博光訳

(この子守歌は、栗いろの髪の人形や髪のない人形のためにも、同じように歌ってやってもよい)

眠れ、眠れ、小麦いろの娘(こ)、蜜いろの娘(こ)よ、
風がおまえの長い髪を撫(な)でてくれる、
湖水はおまえに空の星を映してくれる、
庭には仙女が踊り、熟(う)んだ桃が匂っている。

眠れ、眠れ、こおろぎが月の光りのなかで歌っている間、
あまい眠りがくる時は、心臓だけうたせておけ、
眠れ眠れ、わたしは海や砂山をもってきてあげよう、
それから陽を浴びて働いているひとたちの歌を、
雪のように白いパンになる穂麦を、
夕ぐれの川ばたの、あまいアカシヤの花を、
如露を待ちながら震えているばらの花を・・・
眠れ眠れ、風も浮子(うき)のようにかろやかに吹いているから。

<自筆原稿B>

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