気候が怪しくなってきた
ナジム・ヒクメット/大島博光訳
気候が怪しくなってきた
太陽も 雨も 雲も
核実験のせいだという
ストロンチウム90の雨が降るという
草のうえに 肉のうえに 牛乳のうえに
希望のうえに 自由のうえに
大いなるわれらの郷愁のうえに
扉を叩く拳(こぶし)のように
愛するひとよ われらは生涯のただなかにいる
われらは死んだ星まで生きながらえられるだろうか
それともわれらの世界に死が空から降ってくるのだろうか
トルコの詩人、故人、1958年3月6日ワルシャワにて
<掲載誌不詳>
ナジム・ヒクメット/大島博光訳
気候が怪しくなってきた
太陽も 雨も 雲も
核実験のせいだという
ストロンチウム90の雨が降るという
草のうえに 肉のうえに 牛乳のうえに
希望のうえに 自由のうえに
大いなるわれらの郷愁のうえに
扉を叩く拳(こぶし)のように
愛するひとよ われらは生涯のただなかにいる
われらは死んだ星まで生きながらえられるだろうか
それともわれらの世界に死が空から降ってくるのだろうか
トルコの詩人、故人、1958年3月6日ワルシャワにて
<掲載誌不詳>
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