ショスタコーヴィッチ「森の歌」と「ヴァイオリン・コンチェルト」

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六月十八日 レコード・コンサート久しぶりに行く。
「森の歌」第二楽章の序奏のオーケストレーションとても美しい。第三楽章は、スラヴ的ペシミズムに充ち溢れ、とうとう涙を出してしまう。ボロジン以来のロシヤ的、余りにもロシヤ的な心の響き、それに対する第四楽章のあの何と云うかろやかさ、清らかさ、ここのコントラストが全曲の中で一番美しい。第五楽章、第七楽章は第四楽章のテーマ、第六楽章はシンコペーションがとても多い。フィナーレは教会の音楽の様にひびきあう和声のうちにこの栄光が終る。
 
ショスタコーヴィッチ「ヴァイオリン・コンチェルト」第一楽章、実に太い力に充ち溢れた線でヴァイオリンがうたう。これほど力にみちたヴァイオリンをきいたことがない。第二楽章、シンフォニー五番に似た曲想、リズムの強烈さはすばらしい。シロホン、タンバリンの音の効果、第三楽章はクラシックな──ブラームスの様なヴァイオリン独奏部が殆んど。その後の、シャコンヌの様な独奏部はすばらしい。現代的で。フィナーレはショスタコーヴィッチ特有の機知にとんだシンフォニー、実に大きなヴァイオリン協奏曲だと思った。
(静江1956年の日記)

森
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