静江日記「絵への欲望をそそられる」

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四月二十八日
 今日も疲れてクタクタ。鏡を見つけようと思って彼の引き出しをあけると、山口さんのラヴレターが入っていて、ふと見てしまったので彼が帰ってきたらひやかしてやろうと思ってニヤニヤしている。彼氏は今、バターを買いに駅の方へお散歩中。『三十五才の乙女が東京までのランデヴーに来たら、貴方どうするつもり?』と言うつもり。
今日も時々絵への欲望をそそられる。つまり自分の絵を見ていると、もっと重厚にしたいとか、もっとこう表現したいとか意欲が湧いてきている処へ、新川方面へ自転車をとばしている時、村越の栗林が、とても美しいので、何とか物にしたいと意気込んでしまった。芽ののびないうちに描かなくてわ──。
朋しょうも秋しょうも、明日休日なので何となくうれしそう。朋しょうさんは深大寺へアトリエの子たちと描きに行く予定。桃子、かわいい。随分背も伸びてきた。

四月二十九日
 午前に小熊さん、◯嬢ら角笛同人が来る。市場へ行くのでそそくさとあいさつして出かけてしまう。やはり大島にいい背広を作っておいてよかったなあと思う。帰ってから雨降りになり、体の具合がわるいのでベッドで寝る。夕方、多羅尾さんへおけいこ花をとどける。朋しょうは深大寺に写生に行ったが、雨にずぶぬれになって帰る。疲れたらしい。絵は描いてこない。
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