愁い
フィ・カーン
うすらやみが浜べじゅうにひろがってもう夕ぐれだ
手入れをしない庭で オジギ草が葉をたたむ
蜘蛛は悲しい糸を張るのに忙しい
愛するひとよ 眠りたまえ わたしが扇で風を送るから
夢の小鳥たちもねぐらをもとめて飛びたつ
さあ 眠るがいい 安らかな夢をみたまえ
ポプラ並木のささやきが きみの子守歌・・・
高い木木の影がもの思わしげに伸びる・・・
―どれほどの苦しみの季節を経て きみの心は熟れたのだろう?
わたしの腕を枕にして 眠りたまえ
わたしには聞こえる きみの魂から落ちる苦しみの果実の音が
フィ・カーン
うすらやみが浜べじゅうにひろがってもう夕ぐれだ
手入れをしない庭で オジギ草が葉をたたむ
蜘蛛は悲しい糸を張るのに忙しい
愛するひとよ 眠りたまえ わたしが扇で風を送るから
夢の小鳥たちもねぐらをもとめて飛びたつ
さあ 眠るがいい 安らかな夢をみたまえ
ポプラ並木のささやきが きみの子守歌・・・
高い木木の影がもの思わしげに伸びる・・・
―どれほどの苦しみの季節を経て きみの心は熟れたのだろう?
わたしの腕を枕にして 眠りたまえ
わたしには聞こえる きみの魂から落ちる苦しみの果実の音が
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