パントマイム
マルセル・マルソオ/大島博光訳
こうして風を身振りで演じながら
その重みと量を身につけながら
わたしのからだは 嵐になった
わたしのからだは 魚になった
海のなかへ飛び込んだ
山の方へ行ったのは
わたしではなく
山が わたしの方へやってきたのだ
目に見えない壁が
手でさわれる具象的な壁になった
空虚が 一定の点に住みついて
その定点で からだは場所と
空間をとりもどした
わたしは時間を停めた
わたしは 高みをより高く見せ
深みをより深く見せた
わたしは 視覚の新しい次元を
つくり出した
マルセル・マルソオ/大島博光訳
こうして風を身振りで演じながら
その重みと量を身につけながら
わたしのからだは 嵐になった
わたしのからだは 魚になった
海のなかへ飛び込んだ
山の方へ行ったのは
わたしではなく
山が わたしの方へやってきたのだ
目に見えない壁が
手でさわれる具象的な壁になった
空虚が 一定の点に住みついて
その定点で からだは場所と
空間をとりもどした
わたしは時間を停めた
わたしは 高みをより高く見せ
深みをより深く見せた
わたしは 視覚の新しい次元を
つくり出した
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