
薄暗い庭にローソクの灯、ビクトルを象徴するギターがじっと見つめている広場に、白一色の衣装をつけ、悲しみに満ちた表情で四人が入って来る。宙を舞うかのようなしなやかな、しかし力強い歩みが事態の重大さを伝えてくれた。息をのみ込み、その表情や動きに吸い込まれた。セリフがないのに深く深く追って来る不思議な力、その中を流れるネルーダの詩の朗読。
うろたながらの悲痛な叫びが今も耳から離れない。命がけの民衆の叫びか。
初めて出会ったトータル・パフォーマンスの迫力、9・11と共に私にとって生涯忘れることのできない一夜でした。
今井伏子

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