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お松の悲話

ここでは、「お松の悲話」 に関する記事を紹介しています。
むかしお松という働き者の嫁が一人田植えに励んでいました。
お松は意地悪の姑に、一人ではとても無理なほどの田植えをいいつけられたのです。
すでに太陽は西山にかくれようとしているのに、田植えが終わらず、困り果てたお松は天を仰いで「あと半刻あれば田植えを終わるものを」と嘆き悲しみました。すると不思議なことに西山に沈もうとした太陽がにわかに数尺も高く東へ戻り、おかげでお松は無事に田植えを終えることができました。しかし、その時、あたり一面は深い泥沼と変わり、お松は水に呑まれてしまいました。それからというもの雨の多い年が続いて やがて、この一帯はごらんのような池になったといわれています。 三浦市 小松ケ池(神奈川県)

おまつ

こきつかわれた側のお松が悲惨な最期をとげたというのは心に残ります。パリコミューンの兵士たちを思い浮かべました。
虐げられた者の怨念を伝える池にも早くも河津桜が開花していました。

桜

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