千曲川

大島博光記念館へようこそ。
長野詩人会議が中心となって建設運動をすすめ、2008年7月にオープンしました。
愛と抵抗を歌った博光の詩の世界にふれていただけます。


ジブリのアニメ映画「コクリコ坂から」は、時代設定が東京オリンピックがあった頃で主人公は高校生、ちょうど同じ世代で、大学の4年間は横浜ですごしたので、当時の横浜に出会えるか期待して観た。

<港の見える丘公園>
コクリコ坂にあるコクリコ荘は港の見える丘公園の近くの設定という。映画ではそこからすぐ下に横浜の海と航行する船が見えたが、実際は手前に港湾関連の工場が広がっていて気持のいいデートコースのムードを損ねていた。映画ではコクリコ坂の下の海岸線を電車が走っていたが、この風景は江ノ電の通っている鎌倉の海岸のよう。実際の根岸線は山手の丘ではトンネルをくぐって内陸部を走っており、根岸から海岸線に出ている。
いずれにしても、港の見える丘公園、外人墓地からフェリス女学院に至る山手の丘はかっての横浜の雰囲気がよく感じられる処で、そこにある洒落たレストランにはいつも心が惹かれた。

<山下公園と氷川丸、ホテルニューグランド>
半世紀も続いた横浜の名所だが今は氷川丸がなくなったようだ。
学生時代の山下公園とはベトナム反戦全学デモのゴール地であり、団結小屋の基地であった。
有名なホテルニューグランドも学生の時は関心がなかった。

<元町>
主人公のカップルが市電の停留所で別れ際に友情を誓い合う大事な場面、この「西の橋」停留所から市電は元町、山手トンネルをへて麦田に抜ける。有名な元町商店街には労働争議中で組合が管理する帽子店があり、よく出入りしていた。麦田にはML講座が開かれたときに通い、眠気と闘いながら聴講したが、どれだけ身についたものかは??

<桜木町駅>
昔の古びた桜木町駅が大きく描かれ、背景には三菱重工横浜造船所の煙突が林立、煙を吐いている。今の無表情・無国籍のみなとみらい地区とはちがう、生き生きとした工場と労働者の街が再現されていてなつかしい。雑然とした下町の商店や民家、汚れた桜川を再現しているのもいい。あの附近で学生の身で早朝から立ちんぼをして、ドヤ街の労働者といっしょに貨物船に運ばれ、穀物の荷揚げの仕事をしたのは得がたい経験だった。
できれば開港記念会館など歴史的な建物や山手の丘の港町横浜らしい風景を登場させるサービスがあってもよかったと思う。

<ストーリー>
高校の部室の建物「カルチェラタン」が老朽化のために取り壊されることになった。これに対して生徒達が反対運動を繰り広げた。「古くなったからと云って捨てるのではなく、良い物を残していくことが文化を大切にすることだ」「少数意見をよくきいて尊重することが民主主義だ」と訴え、討論会やガリ版の新聞発行、多くの女子生徒を巻き込んだ「カルチェラタン」の大掃除などによって生徒の過半数が運動に賛同するようになる。反対運動を通して好意を抱くようになった女生徒・海と文芸部の俊だが、海が切り盛りするコクリコ荘に招待された俊は二人の間の出生の秘密を知ることになり・・・