詩誌「角笛」

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千曲川

大島博光記念館へようこそ。
長野詩人会議が中心となって建設運動をすすめ、2008年7月にオープンしました。
愛と抵抗を歌った博光の詩の世界にふれていただけます。


『角笛』掲載の大島博光作品(1950年〜1962年)

1 アラゴンの『詩法』にふれて 1号 1950.9
2 喪の海の歌 1号 1950.9
3 硫黄島 1952.02
4 灯の歌 2号 1952.02
5 詩に翼を与えよう 2号 1952.02
6 夜の街で 3号 1952.03
7 わたしの知っている詩人たち ポール・エリュアール 3号 1952.03
8 ぎりぎりのところ ポール・エリュアール 3号 1952.03
9 詩人の栄光 ウラジミル・マヤコフスキーについて 4号 1952.06
10 武蔵野だより 6号 1952.12
11 たより 誌の吟味と実践 7号 1953.02
12 後記(スターリンの死に関して) 8号 1953.04
13 内灘のうた 9号 1953.10
14 あなたがた松川のひとたちを 10号 1954.03
15 ヨシフ・スターリン エリュアール 10号 1954.03
16 そうして光りがうたった  11号 1954.08
17 祖国  12号 1955.01
18 わたしのうちにもそとがわにも 13号 1955.09
19 詩人は  14号 1956.3
20 私の眼は 14号 1956.3
21 わたしの眼は 14号 1956.3
22 よき正義  15号 1957.2
23 ずっとのちのひとびとに  ギュヴイック 15号 1957.2
24 ソネット三つ(断片)ひかりは射していた、そうして偉大な詩人たちがいた、火は燃えていた 16号 1957.7
25 「時のつとめ・わたしのこころ」について 田村正也へ 16号 1957.7
26 詩人たち  アラゴン 18号 1961.04
27 光り ジャニーヌとフランシス・クレミユへ  ギュヴィック 18号 1961.04
28 むかしの友に ふたたび竜野咲人さんへ 18号 1961.04
29 くらやみの中に生きてる人たちは ギュヴィック 19号 1961.06
30 さきがけの偉大な詩人たち 19号 1961.06
31 ひとは遠くからやってくる  アラゴン 20号 1961.08
32 雪の下に わが父の墓に 20号 1961.08
33 すべてを語ろう エリュアール 21号 1961.12
34 ポン・ヌーフの橋の上で私は出合った、アラゴン アラゴン 21号 1961.12
35 すばらしい青写真 夢みなければならないレーニン 21号 1961.12
36 民衆 アラゴン 22号 1962.04
37 日本の漁夫 ヒクメット 23号 1962.04

角笛
角笛10号もくじ

ヨシフ・スターリン  ポール・エリュアール/大島博光訳
──松川特集──
 夜よりも暗かった  北条さなえ
 判決前夜  田村正也
 仲間を十字架につけさせるな  小熊忠二
 怒りの日  斎藤林太郎
 判決のひるどき  佐藤隆男
 人間という人間が  立岡宏夫
 あなたがた松川のひとたちを  大島博光
エッセイ 詩の魅力について  立岡宏夫
帽子をどうかまわしてくれ!  アレクセイ・スルコフ/関口政男訳
ボイラーえよせて  末次正寛
朝のそば畑  丹野茂
陽光の中に  井上栄志乃
熊  土谷麓
編集後記・受贈誌
 
(1954年3月発行、活版印刷)

角笛10

   
長野市の立岡宏夫さんがバックナンバーの欠けていた角笛3号、10号を寄贈下さいました。
立岡さんは長野市から三鷹に通って角笛の編集にあたり、精力的に詩論などを執筆して、小熊忠二さんとともに角笛発行に中心的な役割を果たしました。
角笛3号(1952年3月)には谷川雁が「異邦の朝」を書いています。
角笛10号(1954年3月)は松川特集として、不当な松川判決に対する抗議の詩を北条さなえ、田村正也、小熊忠二、斎藤林太郎、佐藤隆男、立岡宏夫、大島博光が書いています。

角笛3号もくじ
わたしの知っている詩人たち  ポール・エリュアール/大島博光訳
    ◯
無力性  高橋玄一郎   
バラの花びらによせる  土谷麓
その中庭  大月俊信
銀ばえとりの歌  関口政男
妻への便り  小熊忠二
異邦の朝  谷川雁
罰   森下陶工
村の夜警小屋  さとう・かずお
路地  立岡宏夫
硫黄島  田村正也
    ◯
──エッセイ──
歴史の踏切板  高橋玄一郎
ぎりぎりのところ  大島博光
    ◯
冬  斉藤林太郎
とらわれ・黒白の期待  井上エシノ
安夫の牛が殺された夜  丹野茂
岡崎附近  西田
こころに告げる歌  関口政男
夜の街で  大島博光
詩誌短評
編集後記・同人・会員規定 
(1952.3.31発行、謄写印刷)

立岡さん
三鷹の家の庭先にて博光、秋光と立岡さん。昭和28年ころ

詩誌「角笛」12〜23号 目次(全巻23号)

角笛12号 1955.1発行
祖国  フランソワ・ケレル/大島博光訳
はじらい 赤松俊子『原爆の図』に  斎藤林太郎
ヨルダン河  小熊忠二
占領  田村正也
深夜労働  佐藤隆男
朝 (清瀬村で)  片羽登呂平
”ドイツ・ソネット一九五二”より  ヨハンネス・R・ベッヒャー/関口政男訳
鎮魂歌  島原健三
角笛時評  立岡宏夫
富士にささげるうた  北條さなえ
有明村  立岡宏夫
原爆をゆるすまじ  北條さなえ
編集後記  TH
(活版印刷)

角笛13号 1955.9発行
わたしのうちにもそとがわにも 大島博光
日暮のリフレーン  立岡宏夫
壇上  青山伸
おれも歩く  小熊忠二
”ドイツ・ソネット一九五二”より
かかし、夢みていたとき  ヨハンネス・R・ベッヒャー/関口政男訳
歩行  田村正也
風との対話──二月十一日午後猛風吹く──  井上栄志乃
春の夜に  片羽登呂平
縫ってください  大和田理恵
病む冬に  佐藤隆男
声のない歌  服部伸六
編集後記  小熊忠二
(謄写印刷)

角笛14号 1956.3発行
詩人は  ギィュヴイック/大島博光
わたしの眼は  大島博光
生きることの  田村正也
糞にたわむるる豚  服部伸六
第二楽章  松山泉
入党した少女  片羽登呂平
エッセイ 詩・政治・生活  関口政男
丘のうえから  佐藤隆男
霧の中で  金田健
長男  三井田一二
子供と豊作  大和田理恵
編集後記  立岡宏夫
(謄写印刷)

角笛15号 1957.2発行
よき正義  ポール・リュアール/大島博光訳
自在の時刻  井上栄志乃
杉に寄せる  井上栄志乃
夕焼けの丘で  青山伸
軽信がこらしめる  田村正也
黒い秋  片羽登呂平
小さなきょうだい ジン ケン カンよ  関口政男
エッセイ 現代詩と疎外  服部伸六
綱がひかれている  服部伸六
療養所の道  河上修
小さな寺を  村瀬智恵子
ずっとのちのひとびとに  ギュヴイック/大島博光訳
ある朝のうた  立岡宏夫
エッセイ 現代詩と疎外  服部伸六
書評 斎藤林太郎詩集「暗い田園」 立岡宏夫 
編集後記  立岡宏夫
(活版印刷)

角笛16号 1957.7.1発行
ナイルのむすめたち  田村正也
月経 アウシュヴィツのガス炉に寄せて  野田壽子
凍てる松  服部伸六
教科書  村瀬智恵子
ソネット三つ(断片)  大島博光
 ひかりは射していた
 そうして偉大な詩人たちがいた
 火は燃えていた
麦畑のささやき  永盛佑一
埴輪の少女  青山伸
黒い瞳  樋口譲
愛するもの  飯岡亨
「時のつとめ・わたしのこころ」について 田村正也へ  大島博光
エッセイ サークル運動と新しい詩の方法  立岡宏夫・・・大島博光の「フランスにおける国民詩の現状」(五六年五月「樹木と果実」)について
編集後記  T.T
同人住所録
表紙写真 埴輪の少女
(活版印刷)

角笛17号 1958.5.1発行
それはいつ  ヨハンネス・R・ベッヒャー(仲島好彦訳)
不死鳥のうた (富士によす)一  北條さなえ
満月  土谷麓
母  土谷麓
石臼  青山伸
盆地の村々  斎藤林太郎
おれの記憶はよみがえる  片羽登呂平
そのわけは 一黒人兵のうた  (訳 しろかずと)
海辺に  赤塚行雄
ケルン  村瀬智恵子
夜空は瀝青(チャン) (遺稿)  島田利夫
むくいはいつもあたえられる  立岡宏夫
きみは夢みつずけていた ──島田利夫のために──  大島博光
編集後記  (立岡)
(活版印刷)

角笛18号 1961.4.10発行
巻頭言 ばらいろのあかつきに
詩人たち  アラゴン/大島博光訳
死をうたいもつためには・・・わが大島博光へ  西山克太郎
立ちあがれなかった あの日  山本晋二
踊る夜  岡沢光忠
あたらしい 愛  たき あきら
エッセイ タビューラ・ラーザ  服部伸六
都会 ある山のなかの職場で  丹野茂
ある年のある冬の 無機質な朝の歌  タマキ ケンジ
白いひとに  青山伸
像  落合成吉
ハジイ・ジミイター  フリスト・ポテフ/矢代和夫訳・解説
老犬  青山智恵子
その方法 青山義信兄と智恵子姉へ  立岡宏夫
光り ジャニーヌとフランシス・クレミユへ  ギュヴィック/大島博光訳
ゆうぐれにもの音をたてたまえ 小野塚伊雄兄と久江姉へ  立岡宏夫
平和な農家の秋  土谷麓
むかしの友に ふたたび竜野咲人さんへ  大島博光
編集後記  (立岡)
(活版印刷)

角笛19号 1961.6.20発行
巻頭言 人間は自然を分解し
惑星宣言  ヨハンス・R・ベッヒャー/関口政男訳
五月  西山克太郎
高みへの頂点  ア・ソフノロフ/タマキ・ケンジ訳
そのとき 空は  山本晋二
カラカンダの勇士のきみは  服部伸六
怒りの詩  石井健次郎
悪い夏  岡沢光忠
ジャーナリズム  たき あきら
居酒屋で  フリスト・ポテフ/矢代和夫訳
エッセイ きょうすでに君たちはちがった労働を知るだろう  立岡宏夫
ホッチキスの影  小熊忠二
雨  落合成吉
風と光と自転車と  青山伸
泣く小鳥  藁谷三郎
ウソの巨人  藁谷三郎
くらやみの中に生きてる人たちは・・・  ギュビック/大島博光訳
耳しいのうた  立岡宏夫
そのひとつのものを  立岡宏夫
さきがけの偉大な詩人たち  大島博光
エッセイ 詩と音楽とにかかる橋    西山克太郎
角笛通信  松田幸雄、藁谷三郎、丹野茂、立岡宏夫
編集後記  (立岡)
(活版印刷)

角笛20号 1961.8.25発行
巻頭言 見つめること じっと深く 見つめること
ひとは遠くからやってくる  アラゴン/大島博光訳
近代諺 神 光あれと 言いたまい・・・  西山克太郎
いつの日にか  藁谷三郎
剃刀  落合成吉
怒りの詩  石井健次郎
誕生  飯岡亨
コンゴーの胸  宇佐美静治
エッセイ 組織と交友  立岡宏夫
水族館  山本晋二
この世界に幕うらはない  立岡宏夫
待っている  立岡宏夫
あたいはあなたのお腹の児  かすみじゅん子
チュニジアの陰画  岡沢光忠
雪の下に わが父の墓に  大島博光
編集後記  (山本、立岡)
(活版印刷)

角笛21号 1961.12.10発行
巻頭言 詩は対話である
すべてを語ろう  エリュアール/大島博光訳
一九三九年兵のくどきぶし  服部伸六
そんなことは知らない  藁谷三郎
四季の風  藁谷三郎
またも灰が  青山伸
初秋  落合成吉
習作  飯岡亨
友よ絶叫しよう  山本晋二
ポン・ヌーフの橋の上で私は出会った  アラゴン/大島博光訳
乱丁本  西山克太郎
樹を伐る観念論 自分の中の小さな党・一九五二年に  岡沢光忠
願い  石井健次郎
朝から日なかへ  立岡宏夫
すばらしい青写真 夢みなければならない レーニン  大島博光
編集後記  (H.T)
(活版印刷)

角笛22号 1962.4.10発行
巻頭言 この世界の問を聞く
民衆  アラゴン/大島博光訳
ぼくらに夏と呼べる季節はない  山本晋二
美しい人  井上栄志乃
前触れ  井上栄志乃
お弁当  落合成吉
覚醒  石井健次郎
犬  青山伸
エッセイ 詩と交友  立岡宏夫
多頭内閣への支払請求書  西山克太郎
一つの火を燃やすだけでは足りない  御子柴昭治
夜の底で  岡沢光忠
誕生日  青山智恵子
握る砂はなぜ指から落ちる  立岡宏夫
角笛通信  錦米次郎、松永伍一、落合成吉、立岡宏夫
編集後記  (山本)
(活版印刷)

角笛23号 1962.8.10発行
巻頭言 詩人のセクト主義を排す
エッセイ 現代詩への観念  立岡宏夫
無言歌  御子柴昭治
彼岸  石井健次郎
高度成長下の重商主義的人間は?という歌  服部伸六
黄昏の町  西山克太郎
山中拾遺抄  西山克太郎
樺の木の  山本晋二
日本の漁夫  ヒクメット/大島博光訳
地図のない砂漠で  かすみじゅん子
母の日に寄せて  青山智恵子
鉄路によせて  山本晋二
きょうまだわたしはいる  立岡宏夫
姉妹誌招待 「斧」 立岡 「緑地」山本
編集後記  (立岡、山本)

詩誌 角笛 POESIE:LES CORS
編集兼発行人 大島博光
発行所 角笛社 東京都三鷹市下連雀368

詩誌「角笛」1〜11号目次
詩誌「角笛」1〜11号目次(3号、10号は不明。全巻は23号)

角笛1号  1950.9.1発行
アラゴンの『詩法』にふれて  大島博光
カデンツァ  高橋玄一郎
激流にて  江口榛一
葦の詩  大月俊信
海に向かって  北條さなえ
灯の歌  曽根崎保太郎
挿話  武内辰郎
雲  土谷ふもと
岬のうえに  大森忠行
夜明けのひと  谷川雁
風につげる歌  武内笛美
大地におくる三行詩  田村正也
喪の海の歌  大島博光
編集後記  (H)
 表紙・カット  濱田濱雄
発行 角笛社(活版印刷)


角笛2月号(復刊一号) 1952.2.10発行
メッセージ  ポオル・エリュアル/大島博光訳
戦いの歌(遺稿)  武井脩
溶闇  高橋玄一郎
揚子江のほとりにて  大月俊信
木々の歌  関口政男
暗黒星雲  赤塚行雄
突きのびていく両眼  小熊忠二
この街  北條さなえ
詩に翼を与えよう  大島博光
檻 ──大島博光に  大森忠行
あなたが殺されたとき ジュリアン・ラオーについて  土谷麓
山の歴史  さとうかずき
算盤よ  立岡宏夫
やさしい人  井上栄志乃
ナイルのむすめたち  田村正也
灯の歌  大島博光
詩誌短評  (H)
詩集紹介 田村正也詩集「一九五一年の愛の手帳」
     ばんごや詩研究会編 詩集「結晶」
編集後記  (H) 
(謄写印刷)

角笛4号  1952.6.30発行
詩人の栄光 ウラジミル・マヤコフスキーについて 
エリュアール 訳詩
燕に寄せる歌  南出好子
過去の或る印象画  寺崎實
瞳にささげる私の愛  海老根勉
こどもとわたし  大塚和子
君らは  瓜生年夫
狐とおん鶏  関口政男
夜  末次正寛
声  土谷麓
詩そのものを解放するために  小熊忠二
血のメーデー  吉塚勤治
名もないものの歴史  大月俊信
ふるさとに向かう途中で  小熊忠二
祖国よ  北條さなえ
詩誌時評
後記  (田村正也)
同人・会員規定
表紙題字 浜田浜雄
(謄写印刷)

角笛5号  1952.10.31発行
八月十五日回顧  江口渙
ひかりを──  稲葉とよ子
弾痕  日向野英一
電燈のない部落の物語  斉藤清
時評・詩えの招待
書評「祖国と詩人の勝利」  はたの・いくお
悲歌  末次正寛
わたしは風になりたい  北山啓三
ポケット・ノート  立岡宏夫
どっこい  関口政男
スイート・ホーム  小熊忠二
黙秘  田村正也
八月六日  田村正也
後記  (田村正也)
同人・会員規定
表紙題字 濱田濱雄
(謄写印刷)

角笛6号  1952.12
そして いたるところ  田村正也
犬どもをもはや許さぬための歌  関口政男
二人へ言うおやすみ   立岡宏夫
おまえは言った  小熊忠二
蝶  大月俊信
不安  末次正寛
エッセイ 武蔵野だより  大島博光
現実におけるリフレーンについて  小熊忠二
時評・詩えの招待
呑河のほとりにて  岡沢光忠
飛行機  大塚和子
オフェーリヤの水死   青山伸
朝の停車場にて、朝鮮  丹野茂
後記  (田村正也)
同人・会員規定
(謄写印刷)

角笛7号  1953.2.25
メーデー事件被告  オヌマ・イワオ
祖国よ  北條さなえ
麦の手いれ  関口政男
職場にて  小熊忠二
花の篝火  大月俊信
壁  末次正寛
エッセイ
 歌いまくれということ  遠地輝武
 たより─詩について  末次正寛
 たより─誌の吟味と実践  大島博光
時評・詩えの招待
神町、一   斉藤林太郎
きのうを生き抜いて  中村武
ある夜の心象、さくがん機  丹野茂
オルグの歌  川村庸雄
後記  (大島博光)
角笛通信・同人会員規定
 表紙題字・濱田濱雄
(謄写印刷)

角笛8号  1953.5.1発行
靴下によせる歌  立岡宏夫
わたしという祖国  田村正也
馬と子供  土谷麓
汝・我抄、春雪  井上栄志乃
詩における社会主義リアリズム  小熊忠二
ある若者の死のために  関口政男
軍用線  末次正寛
誕生まえ  小熊忠二
演習地に萌える春草  丹野茂
神町・3  斉藤林太郎
蟹の目覚め  安田信一郎
角笛通信  丹野、田村、関口、栗和
松川だより
後記(スターリンの死に関して) HO
同人・会員規定
 表紙題字・濱田濱雄
(謄写印刷)

角笛9号  1953.10.10発行
あらくれた手はつかむ  田中久介
荒れ日の安静  田村正也
詩、湾岸断層  麻井比呂志
角笛通信  田村、関口、小熊
食台とふさえ  小熊忠二
くまのべ山  斉藤林太郎
近刊 小熊忠二詩集『愛のあかし』について  青山伸、岡沢光忠
その膝で砂丘を守れ  立岡宏夫
弟よ・2  あきの・しげお
たなごの歌  関口政男
藁屋根よ  南出好子
しずく、夜  丹野茂
死の風景  原山林
内灘のうた  大島博光
編集後記  (小熊)
 表紙・・・濱田濱雄
(謄写印刷)

角笛11号  1954.8発行
ビキニの灰特集によせて  小熊忠二
──ビキニの灰特集──
断片  片羽登呂平
世界死の舞踏の序幕  土谷麓
それが本当の平和なら  海老根勉
ビキニをめぐる島々に  北條さなえ
死の灰  斉藤林太郎
日光浴  佐藤隆男
夏にうたう  立岡宏夫
──詩集「愛のあかし」批評特集──
こわい詩集  花岡芳郎
「愛のあかし」感想  立岡宏夫
愛のあかしを読んで  高橋兼吉
たよりによせて  御庄博美、稲葉宗夫、妹尾昭哉、高橋玄一郎、大滝清雄、田村正也、高旗宏、遠地輝武、松永伍一、井上章
北條さなえの作品がソヴエト文学一月号で紹介されている  大島博光
わたしたちは平和の味方です  イワン・バウコフ/関口政男訳
そうして光りがうたった  ダヴィド・シュイネール/大島博光訳
空気と花  田村正也
手  田中久介
部屋のなか  小熊忠二
転身  井上エシノ
五四年の北アメリカに  あきの・しげお
編集後記
(活版印刷)

*2号、5号は小熊忠二氏所蔵。

武蔵野だより
                   大島博光

 過日退院して、自宅療養できるようになりました。入院中、あたたかいカンパをいただいたたくさんの方に、誌上をかりて、あつくお礼をのべます。*
 わたしが退院したら、こんどは同人の田村くんがやはり成形手術のため入院することになり、残念です。しかし、手術のおかげで、元気で仕事ができるようになる希望があるのだから、電気メスの地獄をくぐり抜けるくらい、やむをえないでしょう。田村君の手術がうまくゆくよう、祈ります。
       *
 わたしのいた療養所は男女あわせて二百人近くいました。数ヶ月のあいだ、いろいろなひとたちと同居していたわけで、それだけでもいろいろ勉強になりました。その一つは、わたしたちが呼びかけ、いっしょに歌わねばならぬひとたちを、わたしたちがよく知っていないということです。そのひとたちのあいだでほど、わたしは自分の詩人としての弱さを感じたことはありません。
       *
 詩人ポール・エリュアールがこの十一月十八日に死んだということです。自由と平和のために、ひとびとに歌いかけた、あのきよらかで生き生きとした歌ごえは、もうとだえてしまったのです。エリュアールの『自由』「とざえざる歌」はわたしたちの胸に残っているけれど、かれは、戦後の新しいファシズム、帝国主義に対する闘いの詩を、新しい調子で歌いはじめていたところで、それらの新しい詩はわたしたちにも多くのことを教え、うつくしい手本でもありました。エリュアールの新しい詩の教えの一つに、わたしはかれの統一への呼びかけの詩をあげることができるとおもいます。それは、例えば、『詩は実践的真理を目的としなければならぬ』『わたしの知っている詩人たち』『よき正義』などの詩によくあらわれています。かれは『よき正義』で次のように歌っています。

 水を光に変え
 夢を現実に変え
 敵を兄弟に変える
 これが人間の優しいやり方だ

 こんにちほど、ひとびとの団結が大事なときはなく、帝国主義にたいする共同のたたかいに、手をくんで立ちあがらねばなりません。その呼びかけのために、エリュアールは、詩そのものをもって立ちあがり、友愛の精神を美しく歌いだしています。たとえ『友愛』はフランス革命のスローガンの一つであって、エリュアールはそのフランス革命の伝統的な精神を新しく掲げたに過ぎないとしても、わたしは、ここに大いに学ぶべき詩人の態度があるとおもわずにはいられません。そうして、エリュアールがこのような態度になることのできたのは、やはりかれが共産主義者として自己改造をおしすすめたからにほかならないと思うのです。
(『角笛』第六号 1952年12月)

* 1952年5月、博光が結核のため胸郭成形手術を受けた際、困窮した博光のために『角笛』同人の奈切哲夫が音頭をとって大島博光救援会をつくり、カンパを集めた。

詩誌「角笛」目録
1号(1950.9.1発行)
6号(1953.1.1発行)
7号(1953.2.25発行)
8号(1953.5.1発行)
9号(1953.10.10発行)
11号(1954.8発行)
12号(1955.1発行)
13号(1955.9発行)
14号(1956.3発行)
15号(1957.2発行)
16号(1957.7.1発行)
18号(1961.4.10発行)
19号(1961.6.20発行)
20号(1961.8.25発行)
21号(1961.12.10発行)
22号(1962.4.10発行)
23号(1962.8.10発行)
復刊1号(1972.12.1)

「角笛」同人住所録
(16号掲載)
青山伸    長野市県町23
井上栄志乃  東京都杉並区下高井戸4-1026
小熊忠二   長野市狐池84
大島博光   東京都三鷹市下連雀368
片羽登呂平  東京都千代田区丸ノ内丸ビル459科学新興社内 五味書店
鷺坂修二   埴科郡松代町 地震観測所
斉藤林太郎  山形市小白川町124
佐藤隆男   水戸市釜神町750 詩人部落社
末次正寛   東京都三鷹市下連雀313
関口政男   茨城県多賀郡十王村友部
田村正也   茨城県下館市稲荷町丙106
丹野茂    山形県上ノ山郡 蔵王鉱業所紅陽寮
立岡宏夫   長野市岩石町253
津坂治男   津市西新町南
土谷麓    山形市小白川町786
野田寿子   福岡県二日市町本町アパート335
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近代諺

  神 光あれと 言いたまい・・・・
         ──旧約・創生記
                           西山克太郎

めもみえず
口もきけない
のっぺらぼうのむれ

原子雲のもとにうまれ
みをよせあった
象徴たち

みにくさも
うつくしさも
すべては 水のようなながれ

人間の尊厳も
人間の悪徳も
すべてはこの 歴史のながれ

物言わぬ 大地よ
うつりかわる 風物よ

創世の
自由よ!
                   一九六一年七月

             (「角笛」20号)

角笛の時代

■胸郭成形手術をした同じ年に詩誌『角笛』を出した。戦後もかなりたった昭和二十七年です。ワシは四号か五号から引き継いでやった。ワシも金がないし三鷹から金がくるとガリ刷りやってもらって、二百部ぐらいの製本はワシがやって大島先生のところへ届けに行った。夜十一時頃の夜行列車で行くと、むこうに朝早く着く。コタツの布団をめくってボヤを焚いてオキが残るとコタツに当って一息ついた。十年ぐらい続き二十五号までそんなふうにして『角笛』は出たんです。
■『角笛』は二度ぐらいゲラ刷りを持ってゆかれたことがある。大島先生が長野で住んでいた近くの印刷所の二階の窓ガラスを割って何者かが持ち去った。六号か七号で「松川事件」の被告の人の詩も紹介したりした。大変な時代でしたからね。ワシなんかも尾行されていました。
 ワシは『武器』という詩誌を出していたことがあるが、名前がキツすぎて誤解されるといわれて、チクショウと思ったが石川啄木を思い出して『呼子』という誌名に変えた。そんなで「いつ逮捕されるかわからない」と言うと女房に「詩なんか書かないでくれ」と言われました。詩を書くだけでそんな時代でしたよ。
 昭和三十七年に壷井繁治さんらと大島博光さんは『詩人会議』を結成する。しかし会員があまり集まらないし、長野へも壷井さんが入会の誘いにやってきた。それで『角笛』の長野のメンバーは『詩人会議』に合流してしまったんです。
(『狼煙』58号 小熊忠二「よみがえる詩人 大島博光」より)
角笛

昭和23年3月に長野で詩誌「歌ごえ」を創刊した。
東京に出てから1952年(昭和27年)2月に詩誌「角笛」を創刊。同人に田村正也、小熊忠二、斉藤林太郎、末次正寛、丹野茂がいた。1962年(昭和37年)23号まで続く(同年に「詩人会議」創立)。なお、1972年12月、小熊忠二により角笛復刊1号が発刊された。
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