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ロシア革命とレジスタンスの映画

ここでは、「ロシア革命とレジスタンスの映画」 に関する記事を紹介しています。
千曲川

大島博光記念館へようこそ。
長野詩人会議が中心となって建設運動をすすめ、2008年7月にオープンしました。
愛と抵抗を歌った博光の詩の世界にふれていただけます。


『レジスタンスと詩人たち』にでてくる「シャトーブリアンの大量処刑」の映画化。
フランスでは、17歳の少年ギィ・モケが犠牲になったことで有名。

シャトーブリアン郡のショワゼル収容所。占領批判のビラを配って逮捕されたギィ・モケは女子収容所にいる少女オデットに恋をしていた。杭の隙間からキスを求めるモケの唇に少女はたばこをさすのだった。
大学生のクロード・ラレは22日に釈放ときまり、会いに来た若い妻と熱い抱擁。
ところが10月20日、近くの街ナントで1人のドイツ将校が暗殺される。ヒトラーは報復として、人質のフランス人150名の命を要求した。
10月21日出来上がった27名のリストには、収容所で最も若いギィ、明日には釈放されるはずのクロード、リーダー格のタンボーらの名前があった。

10月22日、収容所では突然昼食が中止になり、名前を読み上げられた27人が6号棟に集められた。「君たちは1時間後に銃殺される、家族への手紙を預かる」と副知事に通告され、手紙を書く時間をあたえられた。
ギィ・モケはのちに有名になった手紙を書く。
大切なお母さん、大好きな弟、愛するお父さん、
僕はもうすぐ死にます!お母さん、気を確かにもって。僕は大丈夫、僕の前に殺された皆と同じように毅然としていたいと思っています。
……
17歳半、短い人生だけれど、何も後悔していない。皆ともう会えなくなることだけを除いてはね。
僕は、タンタンやミッシェルとも一緒に逝くんだよ。だから、ママン、僕が願っているのは、約束してほしいのは、頑張ってこの悲しみを乗り越えて、立ち直ってほしいということだよ。

最後に、生きていく皆には、いい世の中をつくって欲しい。死を迎える僕ら27人に恥ずかしくない生き方をしてほしい。


クロードは妻とも面会を10分だけ許された。ギィ・モケはトラックに乗る間際にオデットへ短い手紙を書いた。
2台のトラックに乗せられて出発する17人をラ・マルセイエーズを歌って送る仲間たち。泣きながらトラックを追うクロードの妻。
広い砂採り場には丸太の棒杭が9本立てられ、処刑は3つのグループに分けて行われた。
受刑者は眼かくしを拒否して堂々と最後をむかえた。インターナショナルを歌い、叫んだ。『プロレタリア万歳!共産党万歳!』そしてタンボーは『ドイツ共産党万歳!』兵隊たちの心に思い出として残らずにはいない途方もない叫びだった。
最後は静かな海辺にオデットの声。私の大切なギィ。皆の死は無駄じゃない。夜明けの海は眠っている。でもきっと、変わる時がくる。

実際、この事件をきっかけに、ドイツが恐れていたフランス人民の抵抗運動=レジスタンスが広がることとなる。
処刑場の様子は『殉難者たちの証言』(アラゴン編)によってフランス中に伝わり、人びとの憤激を高めた。

(映画取材でオデットに会ったフォルカー・シュレンドルフ監督のインタビュー)
彼女は87歳になっていましたが、記憶もしっかりしていて当時のことを生き生きと語ってくれました。そして、ギィ・モケが彼女に渡した手紙も持っていたのです。彼女は今も活動的な共産党員で世界革命を信じていました。今でも学校を訪門しては、若い人たちを前にしてドイツ占領期におけるフランスの状況について語る歴史の証人として活躍しています。(映画パンフレット)

2012年 フランス・ドイツ合作 原題 LA MER À L'AUBE(夜明けの海)
監督: フォルカー・シュレンドルフ(ドイツ)

シャトーブリアン
シャトーブリアン

*渋谷の「イメージフォーラム」で12月12日まで上映中
・10人ほどの参加者のうち見たことがあるのは二人だけでした。
・「高校生の時、友人に勧められて見たが、とても感動して自分の生き方を変えるきっかけになった」と今井さんは何十年ぶりの映画との再会に感慨深げに語りました。ルネ・クレマンのリアリズムとフランス的なユーモアのセンスがあふれている。1955年の日本公開だが、何回か見た記憶があるので、上映運動があったのかもしれない。年代的なことで見ていない人が多いのではないか。
・子供の頃、親といっしょに町の映画館で見たが、レジスタンスを闘う人の緊迫感を感じた。
・ドイツ軍が残した戦車などを使い、出演しているのも実際にレジスタンスに参加した労働者なので迫力がある。
・群衆が主人公で、戦争ものなのに悲惨さを感じない。
・ドイツ軍が敗走し鉄道が解放されると三色旗を出していた、日本の場合では日の丸を出す気にならない。(日本はドイツの立場だったが、いずれにしても国旗・国歌は人に言われて掲げるものではない)
・ドイツの場合は戦後、ナチスの統治を総括し断罪したが、日本では天皇の戦争責任をあいまいしたままで、侵略戦争美化の動きが強まっている。
・いい映画がなかなか見れない。「ゆきゆきて神軍」など、見れない映画を上映してほしい。

鉄路の闘い
鉄路の闘い
鉄路の闘い
鉄路の闘い
鉄路の闘い
         フランスとレジスタンス万歳 鉄道員を讃えよ!
レッズ
ロシア革命に立会いルポルタージュ文学の名著『世界をゆるがした十日間』を書いたジョン・リードを主人公にした映画「レッズ」を鑑賞しました。

レッズ
革命運動に生きたリードと妻ルイズ・ブライアントとの波乱に満ちた恋も、ユージン・オニールが関わったり、ロシアへの密航ありと見ものでした。

レッズ
3時間余りの上映で夜遅くなりましたが、皆さんが残って映画の興奮の余韻に引きずられながら語らいました。


鉄路の闘い

レジスタンス映画の古典ともいうべき「鉄路の闘い」のDVDを購入しました。第2次大戦中のナチス占領下のフランス国鉄労働者のレジスタンス活動を描いた作品。出演しているのは実際にレジスタンスに参加して闘った人々で、監督のルネ・クレマン自身もレジスタンス運動に参加していたという。1945年のパリ解放と同時に着手され、登場する装甲列車や戦車もドイツ軍が残していった実物で、実際にあったたたかいを再現して記録映画のような迫力。

1944年6月、連合軍がノルマンディーに上陸すると、ドイツ軍は兵器や兵士を前線に送るために輸送列車を走らせる。フランス国鉄のレジスタンスの人々はこれを妨害するために機関車を逆走させたり、転覆させたり、様々な活動をする。
見せしめにつぎつぎと銃殺される活動家、ドイツ兵の目を盗んで必死に列車を工作する労働者の表情もリアル。
印象的な森の中で装甲列車を果敢に襲撃するシーンでは、圧倒的なドイツ軍の火器により闘士たちは無残に粉砕されてしまう。装甲列車を避けて輸送列車を脱線させる計画が成功し、戦車をのせた列車がつぎつぎと折り重なるように宙を飛んで谷底へ落下していく。
ついに列車輸送は挫折し、ドイツ軍は敗残兵のように徒歩と自転車で帰っていき、解放列車が走る日がくる。
なかなか見る機会もないので、記念館で上映会を計画します。
レッズ

ウオーレン・ビーティー(ベイテイ)監督・主演の映画「レッズ」がDVDになっていました。
1917年のロシア革命のルポルタージュ「世界を震撼させた十日間」を書いた米ジャーナリスト、ジョン・リードの活躍と苦難、当時のアメリカの社会主義運動の様子からロシア革命の現場まで描いていて、現代史を体験できる貴重な映画。音楽もよかった。ルイーズ(ダイアン・キートン)との生活に流れるわらべうたのようなテーマ音楽がなつかしく、クレムリンの集会の場でのインターナショナルも感動的。
1917年、けんか別れしてパリで作家活動をしていたルイーズのもとを訪ねたジャック(ジョン・リード)は、大激動期にあるモスクワに行って歴史の証人になろうと誘う。友人として行き、泊まる部屋も別にするといってついて行ったルイーズだが、ロシア革命のまっただ中を体験し、アメリカの労働者を代表して熱烈に演説するジャックをみて感激し、二人はインターナショナルの歌のもとにふたたび結ばれる。
ユージン・オニールを演じるジャック・ニコルソンもはまり役、名演技だった。
劇場公開25周年記念、初DVD化とあった。