元信越放送アナウンサーの岩崎信子さん。冒頭「千曲川その水に」を朗読し、ついで大島博光にインタビューしたときの思い出話。「三鷹の家について座るなり、缶ビールをぽんと置いてお茶代わりにどうですか。お断りしました。」
「戦争中、軽井沢の女学校に就職できずに松代に帰って良かったと言っていました。健康をとりもどしたことと、静江さんとであって結婚生活をはじめたことではないでしょうか」「静江さんは明るい性格で経済力があっただけでなく、詩もわかり、博光の詩集つくりに協力した。パーキンソン病の静江さんを10年間みて見送ったことについて聞くと、<みましたよ>とさっぱりした言い方。同じ道を歩いているという意識を感じました」<松本隆晴について>
詩人の松本隆晴さんをインタビューしたときのテープがありますので、聴いてください。「男の介護」という番組で、博光インタビューの4年後。松本隆晴さんは重症筋無力症で寝たきりの奥様を40年間介護しました。料理が得意だったことが介護につながりました。
詩「ワイン」朗読。妻の介護しながらワインを飲むときのことを歌っています。
大島博光と長い交流があったことをあとになって知りました。
博光から松本隆晴にあてた「はがき詩」、松本隆晴詩集から「野ぶどう」(博光がいいといった愛の詩)と「松本隆晴よ 古いむかしの友よ」(詩集解説)を朗読。
<長田三郎について>
詩人の長田三郎さんは健康管理のために上田の太郎山に登った。六年間毎日登りました。そのことを詩に書きました。「太郎山のお地蔵さん」を朗読。
1984年、上田市民会館で「戦争に反対する詩人と市民のつどい」を開催しました。「原爆の子」を書いた長田新の三男で、反戦詩人の会で活発に活動しました。
詩「燕(つばくろ)」を朗読。
言葉は人間の発明した最高のもの。舌は大事な発音器官です。声を出すことは健康にとってとても大切です。皆さんも詩の朗読をしてください。
美しい朗読と面白いお話でとても豊かな時を過ごしました。岩崎さん ありがとうございました。
「戦争中、軽井沢の女学校に就職できずに松代に帰って良かったと言っていました。健康をとりもどしたことと、静江さんとであって結婚生活をはじめたことではないでしょうか」「静江さんは明るい性格で経済力があっただけでなく、詩もわかり、博光の詩集つくりに協力した。パーキンソン病の静江さんを10年間みて見送ったことについて聞くと、<みましたよ>とさっぱりした言い方。同じ道を歩いているという意識を感じました」<松本隆晴について>
詩人の松本隆晴さんをインタビューしたときのテープがありますので、聴いてください。「男の介護」という番組で、博光インタビューの4年後。松本隆晴さんは重症筋無力症で寝たきりの奥様を40年間介護しました。料理が得意だったことが介護につながりました。
詩「ワイン」朗読。妻の介護しながらワインを飲むときのことを歌っています。
大島博光と長い交流があったことをあとになって知りました。
博光から松本隆晴にあてた「はがき詩」、松本隆晴詩集から「野ぶどう」(博光がいいといった愛の詩)と「松本隆晴よ 古いむかしの友よ」(詩集解説)を朗読。
<長田三郎について>
詩人の長田三郎さんは健康管理のために上田の太郎山に登った。六年間毎日登りました。そのことを詩に書きました。「太郎山のお地蔵さん」を朗読。
1984年、上田市民会館で「戦争に反対する詩人と市民のつどい」を開催しました。「原爆の子」を書いた長田新の三男で、反戦詩人の会で活発に活動しました。
詩「燕(つばくろ)」を朗読。
言葉は人間の発明した最高のもの。舌は大事な発音器官です。声を出すことは健康にとってとても大切です。皆さんも詩の朗読をしてください。
美しい朗読と面白いお話でとても豊かな時を過ごしました。岩崎さん ありがとうございました。
もと信越放送のアナウンサーの岩崎信子さんが朗読と、博光インタビューの思い出を話してくださいました。
大島博光記念館が10周年を迎えたことのお祝いを述べたあと、詩集「老いたるオルフェの歌」の朗読
インタビューのために三鷹の博光宅を訪問したとき、奥から入ってきてください、と声がしたが、床一面が紙くずや書き損じた原稿用紙でおおわれていてびっくり、足の踏み場を探しながら一歩一歩歩み、やっとたどりきました。
岩崎さんが一番好きな詩「きみがやってくると」を朗読し、会場のみなさんと復唱しました。
博光の訳した詩から、ネルーダ「そのわけを話そう」── 来て見てくれ 街街に流れてる血を/来て見てくれ 街街に流れてる この血を! や「百の愛のソネット」から数編を見事に朗読。
インタビューの終わりに「できたばかりの詩があるから読んでください」と請われて朗読したら、とてもいいと喜ばれて、また東京に来たら寄って朗読してほしい、といわれ、自分の詩をどこで朗読してもいいと許可をくれました。
交流会では多くの皆さんから発言がありました。

西島史子さんの朗読の会。真夏の陽気でバラもいっせいに開花しました。

はじめに博光とピカソの画集を買いに行ったエピソードを披露しました。
・・・先生から電話があったので高田馬場で落ちあい、丸善に行きました。店頭にあったピカソの画集3冊をすぐ買いました。大きくて重かったが大丈夫と言って自分で持って帰りました。翌年、ピカソの本を送ってきたのであの画集が役だったのだと思いました。「組詩ピカソ」はこの本をみごとに凝縮した詩、88歳で書いた詩とは若々しさに驚きました。・・・
大島博光「組詩ピカソ」の朗読に続いて、萩原朔太郎「旅上」、 夏目漱石「夢十夜 」、むかし話「橋の夢」を朗読しました。


そのあと、今井さん手作りのいちご大福をいただきながら懇談。全員が発言しました。

素敵な創作服でお色直し。

今回は受講者が好きな詩や童話を朗読して西島先生からアドバイスを受けるやり方で、わかりやすくて勉強になりました。
今日のポイントは
1)間をとること・・・情景が聞き手の頭にうかぶように
2)抑揚を自然にして、作者の選んだ言葉にピントをあわせること
3)終り方は、ひとことずつ区切るようにテンポを遅くして終る。聞き手が終わりだとわかり、余韻が残る。
阿部なゝ子さんが絵本「月夜のみみずく」を朗読。静かな夜の情景が浮かび上がり、素晴らしい朗読となりました。
坂口まき子さんは大島博光の「春の朝こそすがすがしい」を朗読。
わたしが疲れ くずれおちるときに
おまえは かろやかに立ち上っていた
そうしてわたしがよろこぶときには
おまえは その二倍もよろこんだ
それはおまえだった 愛のたしかさで
わたしの涸れた河床を 流れに変え
生きるちからを与えてくれたのは
そうしておまえは あかしてくれた
孤独なふくろうの鳴く夜よりも
春の朝こそ すがすがしいのだということを

柳沢さんは立体絵本を開いて見せながら朗読。・・・「指サックをつけて確実にページをめくることが大切です」

とてもためになり面白かった。これからも読み聞かせをやっていきたい。

カクテルが咲いたほかは、バラの開花はこれからです。

午後は戸谷さんの案内で象山神社・高義亭の見学に向かいました。


朗読の会に先立って記念館友の会総会をしました。

西島さんははじめに博光のエピソードを披露。電車に乗ったら美しい女性の座っている方を気にしている。「あそこに座りたいよ、左の肘をかけられるから・・・」「でも、ひとが座っておられるから無理ですわ」「いや、あそこが楽でいいよ」するとその女性が気がついて、次の駅で降りますからといって席を譲ってくれた。にこにこする博光にかわって御礼を述べた。
二人で連れ立って行くと「お嬢さんと二人でいいですね」とよく言われた。博光はまんざらでもない風で否定しなかった。あるとき西島さんが「違うんです」と言うと、「否定しなくていいよ」と言った・・・。


北原白秋「五十音の歌」、大島博光「春がきたら」「この子らに」、金子みすず「私と小鳥と鈴と」、辻邦生「花のレクイエム」より、など耳から入る言葉にイメージが湧いてきて共鳴します。


最後に恒例の慰労会。手作りの野草天ぷら、煮物、うどんなどが並べられ、野草や農業、ピカソからモナ・リザ、政治の話まで話題がどんどん広がりました。

6月2日、西島史子さんの朗読の会があり、19名が参加、熱心に朗読に耳を傾けました。
博光「きみがやってくると」「小さなひとつの恋物語」、大島秋光「母のように山や野を」、桃子「今、遍く在る母へ」では静江の生きた姿が語られました。
信濃の伝説「もの言わぬ娘 」は犀川にまつわる悲しい伝説、ものを言わないのも抵抗のありかただと。
佐藤愛子「撮影の日」は、ユーモラスな話題。カメラマンにポートレート撮影されるとき、ベテランのカメラマンに「とてもいいよ」とほめられながら撮影されて笑顔の写真が出来るのに、仏頂づらのカメラマンに撮影されたことがある。つまらなそうにぼそっと「笑って」とくり返し言われたので、きーっとなってしまった。写真の載った本を見た友人が「ものすごい顔で写っている」とびっくりして言ってきた。
プレヴェール「葬式に行くカタツムリの唄」はビールが飲みたくなる詩。


西島さんと懇意の黒姫童話館の学芸員の方が参加され、森と草原に囲まれ豊かな自然の中にある黒姫童話館の紹介をされました。

終了後、今井さん手作りのいちご大福や山下さんのおやきをいただきながら交流会。

6月3日午前は「読み聞かせ講座」。初めての講座でしたが、前半は2名の子供も参加、絵本を使った朗読「おおきなかぶ」「はけたよ はけたよ」「おじさんのかさ」を楽しく聞きました。

6月3日午後、恒例の「朗読実技講座」、宮沢賢治の「雨ニモマケズ」「ざしき童子(ぼっこ)のはなし」を教材に初めての方にもきびしく実技指導されました。


西島史子さんの朗読の会が開かれました。
ネルーダの「きこりよめざめよ」や博光の「わたしは歌いたい」、詩の言葉が声になって届くと、聞いている皆で共有し共感することができる、これが朗読を聞くことの醍醐味だと感じました。
博光作「ラグビーの歌」を初めて朗読、ラグビーの試合の躍動感や胸のすくシーンが目に見えるよう。ラグビーが大好きだった博光からシ-ズンになると、見に行こうよと誘いの電話がたびたび来たが、寒い中はイヤだと断っていた、今から考えれば行っておけばよかったと思い出話もされました。
