夢の詩

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千曲川

大島博光記念館へようこそ。
長野詩人会議が中心となって建設運動をすすめ、2008年7月にオープンしました。
愛と抵抗を歌った博光の詩の世界にふれていただけます。




夢のなかで


睡る






森の歌


さくらんぼ


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母子像

春のようにほほえんで 若い母となって きみはそこにいた
春のひかりのなかに 春を抱いて
ひざに若芽のような赤子を抱いて
はがきに張られた写真のなかに

きみはおむつを洗うのに忙しかろう
おっぱいをのませ
愛をそだて
しあわせをそだて 守るのに 忙しかろう
だれが祝福しないものがあろう

きみの夫は 写真のなかにはいない
そのあいだにも かれははたらいて たたかっているのだ
きみたちの 日々のかてをうるために
きみたちの しあわせ
いつまでも平和に 暮らしていけるように

                   (1959年)
 夢の中まで暗くなる
        一九七八年二月二十日の夜の夢

昨夜(ゆうべ) 夢のなかで
きみと会って
生前のように酒を汲みかわした
楽しく
箸でつっつく すきやきの
肉の色も あざやかであった

そばには 見知らぬ
美しい女のひとがいた
彼女の微笑みが
夢の中を明るく照らしていた

やがてきみは
暗がりの方に
別れるように
行ってしまった

すると 夢の中までが
暗くなるのであった